スキーができない私と得意な夫

主人が子供にスキーを教えている姿を見ていると、とても嬉しく頼もしくなります。
それと同時に、それができない自分が寂しくも感じられてきます。
私は、雪国に生まれたと言うのにウィンタースポーツがまるでダメなのです。

スケート靴を履いて立ったこともありませんし、スキーをやったのも小学生の時に一回きりです。
この時、上手に転ぶことができずに雪の上に座っていた男の子の背中にスキー板が激突。
このトラウマから、二度とできなくなったのです。
そばに居た男の子のお母さんが泣いている男の子に向って、痛くない痛くないと言って私を気遣ってくれたことは今でも覚えています。
痛くないわけがありません。
それでも、そうやって私をかばってくれました。
また誰かに痛い思いをさせてしまうのではないかと、私はいつもそればかり考えてきたような気がします。
子供は、幼稚園の頃からお父さんに連れられてスキー場に行っています。
やはり覚えが早いのか、あっと言う間にコツを掴んで上の方から滑らかに滑ってくる二人の姿が見えてきます。
その間私はひたすら一人でソリ滑りをしているのですが、思いっきり浮いています。
そう言えば、私はこんな風に両親から何かスポーツを教えてもらうという事がありませんでした。
自転車だってどうやって覚えたのかわかりませんが、自分で乗れるようになりました。
子供は幸せ者です。
ちょっと羨ましいようにも見えます。
きっとよその宅でも、こうやって手取り足取り教えているのでしょう。
私が子供の頃も、そうだったのかもしれません。
やけにみんな上手でした。
私が泣かせてしまったあの男の子が、あれからもスキーを続けていることを祈っています。
そして、こうやってお子さんに教えていれば良いなと思います。

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