癒しをくれる私の好きな雨の日

雨の日は、憂鬱だとか好きじゃないと言う方も多いですが、私は雨の日は嫌いではありません。
外出しなければならない日なら、やはり天気が良い方が嬉しいのですが、雨の日は独特の空気感があって心が癒されるような気がするのです。

ですから、私は雨の日は心の休息ができる良い日だと思っています。
学校に通っている時は、やはり色んなことがありました。
大人の社会の方が大変だと言う方も多いですが、私は違うように思っています。
中学生高校生くらいの時の方が、なんだかんだと大変だった記憶があるのです。
気を付けて友達や他人に接してみてもなかなか上手く行きませんし、それが私の心を疲れさせる原因でもありました。
眠れない日だってありましたし、ベッドで一日中過ごすことだってありました。
でも、雨が降っている日は不思議と心が軽くなるような気がします。
好きな音楽を聴きながら、ゆっくりとただゆっくりと。
外から聞こえてくる雨の音と湿度。
安心して知らず知らずのうちに、眠りにおちていることもありました。
雨が上がった朝は清々しくて気持ちもスッキリ。
何だか分からないけれど、何とかなるさと思えてきたものでした。
アジサイの花や蜘蛛の巣に水の玉がたくさん付いていて、それが太陽の光に照らされるとキラキラ輝いて凄く綺麗に見えてきて、パワーをもらえるような気もしたものです。
結局何があっても、それを乗りこえて行く為には自分で何とかしなければなりません。
乗り越えるまでに時間はかかるかもしれないけれど、何とかやってきた私です。
迷ったり落ち込んでも、何とかなることも知っている私です。

かっぱ嫌いの犬

うちの犬はかっぱが大嫌いである。
あの、雨の日にきるかっぱである。
犬に洋服を着せるという趣味は残念ながら私にはないが、かっぱとなると別である。

我が愛犬は、そうそうのことでは風呂には入らない。
風呂もかっぱと同じく大嫌いなのだ。
一度入れてみたら、まるで雨に濡れそぼった猫のように、なんだかみすぼらしくぶるぶる震えていた。
余りにびっくりしすぎて風呂場で粗相をしたほどである。

なので、風呂に入らない以上は雨に濡れるというのは一大事なのだ。
まずそこら中に泥がはねるし、一度蒸れるとずっとそのにおいがこもるのだ(何故なら室内にいるから)。
と言うわけで、雨に濡れるというのはぜひとも避けたいところなのである。

そこで、効果の程は定かではないが、とりあえず雨の日の散歩には、必ずかっぱを着せることにした。
着せてみるとこれがまた尋常でなくよく似合うのだ。

彼は柴犬なのだが、カーキのかっぱを着せたところ、赤みがかった茶色の彼の毛との相性が特別いい。
あまりにぴったりだったので、こんなにカーキのかっぱが似合う子はいないと我が家は騒然となった。
単なる飼い主バカである。

ところが、着せられている本犬は、急に石になったように全く動かなくなった。
四本の足をぴんと張りつめたまま、踏ん張っている。
なんとか引っ張って散歩に連れて行った程だ。

それ以来、かっぱを見せると自分の犬小屋のなかに逃げかえってしまう始末だ。
なんとかそれを阻止するために、犬小屋の扉を閉めて退路を塞ぎながら、無理やりかっぱを着せている。
かわいそうで申し訳ないと思いながら、固まってしまった姿も何ともかわいいのである。

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