新聞に載っていた知人のエッセイ
先日、昔お世話になった方のエッセイが新聞に載っていました。
ちょっと変わった名字だったので、新聞の記事を見てすぐにその方だと気が付き、とても懐かしい気持ちがしました。
いつも静かに笑っているような男性で、品のある方でした。
私の父親くらいの年齢だったと記憶していますが、一度は教師になることを目指して勉強していたと聞きます。
夢は現実にならなかったものの、誰からも愛される素晴らしい方でした。
その方と出会ったのは今から20年も昔の事。
当時大きな夢を持っていた私は、その方からたくさんのことを学びました。
中でも一番心に残っていたことは、ずっと努力し続けることの理由。
本当に自分が好きなことであったり自分が目指しているなら、例えそれが日の目を見ることが無くてもやり続ける意味を教わったことでした。
そんなことを続けて、一体何になるのかと思う方もいらっしゃるかもしれません。
ムダだと思う人がいることも分かっています。
しかし、目的はそこにあるのではなく自分の心に正直になるところにあります。
本当に自分がこれだと思う物を見つけたのなら、誰が何と言っても諦めたり手放したりせずに大切にすること。
今回のエッセイの中にもそんなことが書かれていました。
20年経った今もぶれることなく生きているその姿にも、何か大切なことを教わったような気がしました。
そしてふと、我に返ったような気もしました。
今の私は、あの頃の私から見たらどんな風に見えているでしょうか。
がむしゃらで未来を信じていたあの頃の私。
もう一度きちんと今を見直してみたいと思いました。
何気なく見つけた一冊の本
飛行機の待ち時間、何気なく空港内の本屋で見つけた本。
それは、中国と取引のある商社で働いたOLのノンフィクションエッセイです。
ちょうど私の友人が、中国の商社で働いていたことを知り、少し興味を持ったので買って読んでみることにしました。
そこでは、取り引き先との宴会の様子、いい加減に答えてくる現地の工場や会社への対応、船積みされてきた商品のひどさなどなどリアルに描いてあります。
今の中国はかなり変わってきました。
でも、今から20年以上前の話なので、その大変さは想像を超えることでしょう。
でも、そこで奮闘する作者の大胆さ、がんばりはなにか私に力を与えてくれます。
また、私自身今中国と深いかかわりあいがあるため、とても身近に感じることばかりです。
今の中国はかなり整備されてきました。
国際基準にかなり近づてきたと思います。
でも、20年以上前は、中国と関係のあった親戚の人の話によると本当に大変だったそうです。
その親戚の人から、私が中国と関わることになったことを話したとき、かなりとめられました。
でもその意味が今まであまりわからずに来ましたが、この本を読んで親戚の言っていた意味が理解できました。
親戚の人は本当に苦労したのだと思います。
人の苦労話、努力した話は元気づけられます。
私も、この本のおかげでとても元気をもらいました。
そして、今読んでも元気をもらえます。
今の私の生活とは、まったく違った世界のことですが、でも少し関係のある世界をかいま見ることができて、読んでよかったと思います。