救世主現る

しばらく所用で実家に帰っていたのですが、今日アパートに戻ってきました。
昨今の大雪により、いつも使用している県道は通行止め。
復旧の見込みなしということで、やむなく迂回路を使用して帰路につきました。

いつもは実家からアパートまで3時間半程度かかるのですが、今日は4時間半もかかってしまいました。
到着したころには運転疲れでヘトヘトです。
雪道の運転、さらには初めて走る道路だったため、気を張っていたようです。
ようやくアパート近くの駐車場に着いたのですが、屋根のない青空駐車場のためか、1週間以上空けていたうちの駐車スペースには雪がこんもり。
とてもじゃないですが車を入れられない状況でした。
一旦車を降りて足で雪をどかそうとしてみましたが、凍っている箇所も多くて除雪できそうにありません。
腕組みをして考え込んでいたところ、隣の駐車場を使っているおじさんの車が駐車場に入ってきました。
おじさんの駐車スペースは綺麗に除雪されており、難なく車を止めていました。
車から降りてきたおじさんは、私の置かれている状況に気づいてくださり、声をかけてくれました。
「あちゃー、大変だね。
こりゃ、無理矢理止めるしかないね。」
おじさん曰く、無理に除雪するより何度か車を出し入れした方がいいとのこと。
おそるおそる、おじさんを信じて頭から車をつっこんでみました。
ちょっとだけ雪に乗りましたが、きゅるきゅる・・・とエンジンが鳴り、進まなくなりました。
「一旦バック!」見守ってくれているおじさんの指示に素直に従います。
もう、気分は教習生です。
おじさんの言うとおりに、何度も車を出し入れしました。
何度目かのトライで、一応駐車スペースに車が収まりました。
おじさんには何度もお礼を言い、その場で別れました。
大変な一日だったけど、おじさんのおかげで難を逃れることができ、本当に感謝の気持ちで一杯です。
今度ご近所で会ったら改めてお礼を言おうと思います。

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